問題
1 辺の長さが 1 の正方形 ABCD において,辺 BC 上に B とは異なる点 P を取り,線分 AP の垂直 2 等分線が辺 AB,辺 AD またはその延長と交わる点をそれぞれ Q,R とする。
(1) 線分 Q Rの長さを を用いて表せ。
(2) 点 P が動くときの線分 QR の長さの最小値を求めよ。
解説の pdf も作りました。きれいなレイアウトで読みたい方はこちらをどうぞ。
座標をとろう
AP の中点を M とおいて とおきます。
直交条件をいかすために座標をとりましょう。
私は最初左下のような図を描きましたが,右下のように描きなおしました。
(1)について
より です。直線 QR の方程式は次のようになります。
とおいて Q の 座標 を求めます。
直線 QR の傾きと Q, R の 座標から QR の長さが求められます。
のまま計算を進めていって最後に に直します。
\begin{align*}
\mathrm{QR} &=\sqrt{1+\left(-\frac{1}{\tan\theta}\right)^2}\, |\, x_{\mathrm{Q}}-x_{\mathrm{R}}\, |\\
&=\sqrt{\frac{1}{\sin^2\theta}} \cdot \frac{1}{2\cos^2\theta}
=\frac{1}{2\sin\theta(1-\sin^2\theta)}\quad (\because \sin\theta>0)\\[3pt]
&=\frac{1}{2\sin\angle\mathrm{BAP}(1-\sin^2\angle\mathrm{BAP})}
\end{align*}
(2)について
(2)はまず「カタマリを文字でおく」です。 とおきます。
図より なので です。
QR の分母を とおきます。
これは正なので QR が最小になるのは が最大のときです。微分してその値を求めます。
から増減表は次のようになります。
QR の最小値は です。