問題
次の問いに答えよ。ただし, であることは用いてよい。
(1) 100 桁以下の自然数で,2 以外の素因数をもたないものの個数を求めよ。
(2) 100 桁の自然数で,2 と 5 以外の素因数をもたないものの個数を求めよ。
解説の pdf も作りました。きれいなレイアウトで読みたい方はこちらをどうぞ。
解答・解説
(1)について
が 100 桁以下の条件は です。
をとると になって
から右辺の近似値がわかります。
より答えは 個です。
(2)について
の形の数で 100 桁のものを数えます。
のものは より の 1 個。
のものは , とおくと次のように書けます。
これは素因数に 2 だけをもつ 100 桁以下の自然数に 10 を 0 回以上かけたものです。
のものも同様です。, とおきます。
これは素因数に 5 だけをもつ 100 桁以下の自然数に 10 を 0 回以上かけたものです。
これらの数にダブリはありませんが, と の数も含めてあえてダブらせた方が(1)とつながりやすく,数えやすくなります。
- の形の数で 桁のものが 個あるとする。これらを 倍すると 100 桁になる。
- の形の数で 桁のものが 個あるとする。これらを 倍すると 100 桁になる。
求める個数を とおきます。
, は を含めて数えていて,これは上の例の のケースに対応することに注意してダブリを除きます。
\begin{align*}
N &=1+\left(\sum_{k=1}^{100} a_k-1\right)+\left(\sum_{k=1}^{100} b_k-1\right)\\
&=\sum_{k=1}^{100} a_k+\sum_{k=1}^{100} b_k-1
\end{align*}
は(1)で求めました。
も同じ方法で求められます。
とおくと
から がわかるので
求める個数は 個です。