tan を置換
問題文には とありますが, が定義されない と が定義されない , を除いて考えます。
とおくと の変域は 以外のすべての実数で, と の対応は一対一です。
から与式は次のように書き直せます。
\begin{align*}
\frac{2t}{1-t^2}+at=0 &\Leftrightarrow 2t+at(1-t^2)=0\\
&\Leftrightarrow t(a+2-at^2)=0\\
&\Leftrightarrow t=0\mbox{ ……(2)}\ \text{または}\ at^2=a+2\mbox{ ……(3)}
\end{align*}
はこれらをみたさないので の個数は次のようにして求められます。
計算に戻りましょう。
(ア) のとき(3)は成立しません。(2)より なので与式をみたす は 1 個です。
(イ) のとき(3)は になって(2)と同値です。(ア)と同様に は 1 個。
(ウ) のとき(3)は になります。
(a) つまり のとき(3)をみたす は存在しません。与式をみたす は 1 個です。
(b) つまり のとき(3)をみたす は 2 個で,どちらも 0 ではありません。(2)から得られる とあわせて与式をみたす は 個です。
一旦,表にまとめます。
の個数は 1 個か 3 個です。
- のとき 1 個
- のとき 3 個
別解釈での解答
のとき与式は になります。
から が定義されない , を除いた範囲でこれを解くと
になります。
(4)は を含まないので も解になることに注意してください。
(2)の とあわせて与式をみたす は 2 個です。
式中に とある以上, を除いて考えるのが自然ですが,問題文をこのように解釈すると解は次のようになります。
- のとき 1 個
- のとき 2 個
- のとき 3 個