問題概略
白い碁石(W)が10個,黒い碁石(B)が 7 個あり,これを横一列に並べます。WWB という部分が 1 ヶ所もないような並べ方は何通りあるでしょうか。
解説の pdf も作りました。きれいなレイアウトで読みたい方はこちらをどうぞ。
全パターン調べる
まずは愚直に全パターン調べます。黒石を一列に並べて,その間と両端に白石を置きます。
白石は全部で 10 個あって,WWB はないので ~ の条件は次のようになります。
- ~ は 0 か 1
- は 0 以上
これをみたす ~ の組の個数が答えです。mathematica によると 128 通りありました。
In[]:= AbsoluteTiming[ eqn = {a1 + a2 + a3 + a4 + a5 + a6 + a7 + a8 == 10, 0 <= a1 <= 1, 0 <= a2 <= 1, 0 <= a3 <= 1, 0 <= a4 <= 1, 0 <= a5 <= 1, 0 <= a6 <= 1, 0 <= a7 <= 1, a8 >= 0}; lst = Reduce[eqn, {a1, a2, a3, a4, a5, a6, a7, a8}, Integers]; ans = Length@lst] Out[]= {0.0982795, 128}
対称性を利用する
解法その1
手計算で解くにあたって,~ は対等で は違うことを利用します。
と固定しましょう。
~ のうちどの 個を 1 にするか考えると,この方程式の解は 個です。
これを から まで足しあわせたものが答えです。
解法その2
~ を先に決めるともっと楽です。
0 か 1 の値しかとらないので,決め方は 通り。これらに対して は自動的に決まります。結局,答えは です。暗算で答えが出ます。