数学塾variée@吉祥寺

数学塾の中の人の日記

既習範囲の復習に数検対策の本を使いました

「復習のきっかけになれば」と思い,夏休み中の授業で数検の過去問集を使ってみました。使った本はこちら。近所の書店の在庫状況にあわせて2冊を使いわけました。

実用数学技能検定過去問題集 数学検定3級

実用数学技能検定過去問題集 数学検定3級

受かる!数学検定過去問題集3級

受かる!数学検定過去問題集3級


復習として単に既習範囲の問題を解くよりは試験形式の方がやりがいがあるようです。かなり集中して解いてくれます。

ただ,3回もやるとかなり慣れますね。点数も間違うところも収束していきます。数検の問題集は大体4〜5回分の問題が載っていますが,最後の1回をとばすくらいで丁度よい感じでした。

弱い分野がわかったら,そこをこれまで使った教材で復習です。間違えた直後なら復習にも身が入るでしょう。数検の本は手頃なテスト形式の演習書なので,本気で数検対策する人以外にもおすすめです。

『数学受験術指南』(森毅)

森毅さんの『数学受験術指南』を読みました。

数学受験術指南 (中公新書 (607))

数学受験術指南 (中公新書 (607))

この本はタイトルこそ「受験術」「指南」ですが,ハウツー本ではなく,エッセイ集です。初版が出たのは1981年。私が高校生~大学生だったころは結構読まれていたような気がしますが,今はどうなんでしょうか。

受験をとうの昔に終えた身が読むと首肯できることばかりなのですが,当の受験生が読むと「そうはいっても……」「具体的にはどうすれば……」と感じることが多いかもしれません。実効性・即効性はありませんが,示唆に富んだ本です。

高校時代に読んだときに一番印象に残ったのは「集中して勉強しろ」というくだりです。

受験勉強を時間ではかるな。映画だって二本立てではくたびれる。何時間も机に向かったって,どうということない。それは「勤務時間」を消化しているようなものだ。

入試本番との関係なら,むしろ,短時間に集中する訓練をしておいたほうがよい。(p.8)

当時の私はこれを読んで「映画を1本見ればそれなりに疲れるのに,机に2時間向かっても疲れない。集中の度合いが足りないってこと?」と思い,集中して勉強することを意識しました。ただ,これって誤読してますねw

答案の書き方についても参考になりました。

  • 書かんでもええことばかり書いてあって,書いてほしいことは書いていない。(p.22)
  • 答案というものは,採点者がその解答の筋をたどりやすいように書く,というのは鉄則だろう。なにより,それは他人に読ますものだ。自分のために書く日記ではないのだ。(中略)コミュニケーションの用をなさなくては,いくら自分はわかってると主張しても,仕方がない。(p.98)
  • おおまかな言い方をすると,採点者の減点のポイントになるようなところは書かねばならぬが,どうころんでも関係なさそうなところは書かなくてよい。(p.104)

これらは計算ばかりだらだら書く生徒を指導するときの元ネタとしていまだに利用しています。

電話帳と重問,新演習

ここ最近,受験生指導のメイン教材として使っている『全国大学入試問題正解』について書きます。

これはある年の入試問題を数十校分集めた本で,いわゆる「電話帳」です。ちょっと前までは教材作成の資料としてしか使っていなかったのですが,浪人生の指導に使ってみたらいい感じだったのでメイン教材に昇格しました。

2018年受験用全国大学入試問題正解 5数学(国公立大編)

2018年受験用全国大学入試問題正解 5数学(国公立大編)

使い方は単純です。

  1. 1回の授業で1つか2つずつ潰していく
  2. 類題演習として『重要問題集』や『化学の新演習』などを数問解く

『全国大学入試問題正解』だけではただの過去問演習と変わりませんが,類題演習と組みあわせることで,すごくいい勉強ができます。

レベルも分野も様々な問題に取り組めるのと,「忘れた頃にもう一度」が自然にできるのは大きいです。特に化学の暗記物はこういう繰り返しが向いています。

また,やってみて気づいたのですが,この形式だと多少難しい問題であっても扱えます。これまでは参考書を使うときも「まずA問題を一周しよう」みたいなことをしていたのですが,電話帳で一度解いた後なら難しい問題にも手を出せるでしょう。特に負担もなく勉強に幅をもたせられます。

あと,電話帳って意外と安いんですよね。amazon のマーケットプレイスを見ると,出版後 2, 3年でガクッと値が落ちるらしく,定価5千円くらいだったものが数百円で買えるようになります。それで数ヶ月勉強できることを考えると安いものです。

と,ここまでべた褒めしてきましたが,電話帳は解説が若干薄めです。ある程度できるようになってからでないと使えないと思います。

私も最初のころは普通に参考書で指導していましたし,電話帳を使うようになっても類題演習の参考書として「体系物理」「良問の風」「化学新標準演習」などを使って基礎力の養成に努めたりしました。

Mathematicaのブログはじめました

3ヵ月も放置してしまってなんですが,最近,Mathematica についてのブログをはじめました。

variee.hatenadiary.com

Project Euler というサイトの問題に Mathematica で挑戦しています。 Mathematica は組み込み関数がものすごく充実していて,普通のプログラミング言語では数十行かかる処理がほんの数行で終わったりして面白いです。

問題の日本語訳もあるので,腕に覚えのある方は挑戦してみるとよいと思います。
http://odz.sakura.ne.jp/projecteuler

統計ページによると,紙と鉛筆でやっている人も850人ほどいるそうです(Mathematica は1,600人,最大派閥の Pyhotn は43,000人)。

Mathematicaクックブック

Mathematicaクックブック

2016年をふりかえる

大晦日なので,2016年を振り返ってみたいと思います。

C型肝炎が治った

個人的に一番大きかったことはC型肝炎が治ったことです。前にも書いたような気もしますが,3回目の治療でした。1回目,2回目に使ったインターフェロンのような副作用もなく,あっさり治ってしまいました。

健康体になったら太った(=昔に戻った)ので,来年は少し体重を落としてもっと健康な体になりたいと思います。

理科の指導をはじめた

元文系の再受験生に数学だけ教えて合格ラインまでもっていくのは難しく,理科も教えはじめました。今は高3以上の生徒全員に数学と理科を教えています。もっと勉強して力をつけたいですね。