数学塾variée@吉祥寺

数学塾の中の人の日記

CloudLaTexを使ってみた

web ブラウザ上で TeX の文書を作れる CloudLaTex を使ってみました。

cloudlatex.io

CloudLaTex のいいところ

web ブラウザ上ですべての作業ができる

今回,CloudLaTex を使った最大の理由がこれです。
あるスタイルファイルが windows ではうまく動くのに,mac ではフォントまわりのエラーをはきまって動きませんでした。
直すのが面倒だったのでためしに CloudLaTex でやってみたらすんなりいきました。
手元の PC の環境を整えなくてすむのは助かります。

スタイルファイルが充実している

デフォルトで emath, listings, jlisting, TikZ, BXjscls に対応。
otf, amsmath, amssymb, framed, fancybox, fancyhdr, geometry も \usepackage{} するだけで使えました。
自作のスタイルファイルをアップロードして使うこともできました。

Dropbox と連携できる

バックアップ先に dropbox が指定できて安心。
ファイルの公開,共有も楽です。

無料

お金払いたいんですが,今のところ有料プランはないようです。

ローカルな TeX に負けるところ

キーボードショートカットやマクロが使えない

一部のコマンドは補完してくれますが,web ブラウザへの入力は基本的に google 日本語入力などの IME による入力です。さすがに IDE にはかないません。

カッコや環境などを閉じてくれたり,よく使う命令をマクロに登録してキーボードショートカットで入力したりといったことはできません。

一部の文字が使えない

これは CloudLaTex の問題ではなく,unicode の問題らしいのですが,
otf.sty で重宝する囲みつき文字(\ajKakkoroman{}など)や略字(\ajLig{})の中に使えないものがありました。

どんな書類を作ったか

2017年のトルコのジュニア数オリ第1問の解答を作りました。

 3^a+3^b+3^c が平方数となるような自然数  a,\, b,\, c の組をすべて求めよ。
https://artofproblemsolving.com/community/c6h1560944p9543530

ローカル環境とほぼ同じものができました。
f:id:variee:20190211031450j:plain

pdf も置いておくので,興味のある人は見てみてください。A4 で作ってあります。
www.dropbox.com

mod 8 で考えると楽なのですが,「平方数→ mod 8 で考えよう」という発想はできなかったので,mathematica で実験して答えを予想した上で解きました。
この解法の他,「はじめから mod 8 で考えたらどうなるか」「普通の中高生に解かせるとしたらどう改題するか」も書いてあります。