数学塾variée@吉祥寺

数学塾の中の人の日記

添削は添えると削る

今日の記事のタイトルは学生時代に予備校の先生に言われた言葉です。通信添削のアルバイトの採用試験でのことでした。

課題として渡された答案は典型的な相加相乗の誤答(等号成立条件をみたさない)でした。「これならわかるわ!」と,どこがどう間違っているのか,どう直せばいいのかをたくさん書いて試験官の先生に提出したところ,「添削は文字通り添えると削るなんだ。君は書きすぎだよ」とバッサリ*1。どうみてもサラリーマンには見えないTHE予備校講師のおっさんの言葉は説得力抜群でした。

その後,塾講師のアルバイトを開始し,毎週数十枚〜数百枚の答案を添削するようになりました。はじめのうちは,数学的な内容はもちろんのこと,言葉使いに至るまで細かく直していましたが,正直,効果は薄かったように思います。

何回教えてもまるで変わらない子や,私に提出するものの中でだけ私の指示に従う子がいました。前者については徒労ですし,後者については私の顔色をうかがっているようで,いい気持ちはしません。「型にはめようとしてはいけない」「たくさん書きすぎると一つ一つの指摘が軽くなってしまう」と思いました。

そこで思い出したのが「添削は添えると削る」です。しかし,これを実践すると結構クレームが来てしまうw 「添削が薄い」と言われたことが複数回あり*2,初回の授業で添削について説明するようにしました*3。クレームは減りました。

現在は基本マンツーマンなので,「添えると削る」プラス「口頭でたくさん説明する」「その場で直させる」です。特に事前説明はしていません。

生徒に向かって「添削は添えると削る」と言うのは,実は「添えたり削ったりするだけでモノになるレベルのものもってこいよ!」ですね。結構失礼な言葉だったかも。

*1:無事採用されました。

*2:「そんなに書いてほしいなら進研ゼミやれよ」と思いましたが,言いませんでした。

*3:ここで毎回進研ゼミネタを使いました。