数学塾variée@吉祥寺

数学塾の中の人の日記

中学生は『高校への数学』やるといいよ

えーと,前に「中学数学は早めに終えて,さっさと高校数学に進んだ方がいい」みたいなこと書いた記憶がありますが,前言撤回。中学生は中学生らしく『高校への数学』あたりで高校受験の数学に親しんだ方がよいと思います。入試問題を通じて適度にチャレンジングな問題に取り組むことは,高校数学の学習にも役立つでしょう。

このように思ったきっかけは,この夏,中学生に1学期の復習的な授業をやったことです。うちの塾に通う中学生の多くは学校でも高校数学を習っていて,中3の1学期に習う内容は数1は「展開,因数分解,平方完成」,数Aは「集合,場合の数,確率」あたりです。数1は作業っぽく,数Aも集合が目新しいくらいで,生徒的にも大したことないらしいです。

これくらい範囲が狭いと面白い問題もなかなかないので,ためしに高校入試の問題を解いてもらったところ,これが予想以上によかった。因数分解など単純計算の問題もこちらの方が面白いですし,図形問題,整数問題などにも一通り触れられます。

というわけで,『高校への数学』はおすすめです。ただ,高校受験しない人がやりこむほどのことはないので,面白そうな問題を適当に解くといいと思います。

高校への数学 2016年 09 月号 [雑誌]

高校への数学 2016年 09 月号 [雑誌]

得意な人には「高数オリンピック」がおすすめ。三角関数やベクトルなどなんでもありで中学数学の難問を解くのはいい勉強になると思います*1。私は高校生の授業でたまに使ってます。はじめは何でもありで解いて,次に中学数学縛りで解いて,可能ならば拡張して……とやると,その問題の本質がよりはっきりすると思います。

超できる人はこういう本は読まずに,普通に高校数学をやり,大学数学をやり……でいいのでは。

*1:これで応募するのはおすすめしませんが。