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数学塾variée@吉祥寺

数学塾の中の人の日記

『偏差値40からの医学部再受験・実戦編』

センターの問題を見ていて古い受験本を思い出したので,再読してみました。

『偏差値40からの医学部再受験・実戦編』という本です。この本に載っている数学の勉強法が独特です。

  1. いきなり赤本に取り組む
  2. 第1問の単元を問題集で集中的に演習
  3. もう一度,過去問の第1問を解く。解答が理解できたら(≠ 解けたら)第2問へ進む
  4. 繰り返す

著者は「一気にやる」派らしいのですが,かなり極端です。普通の人は全然解けない問題を解き続ける(実質的には「解答を読み続ける」?)苦痛に耐えられないと思います。仮に耐えられたとしても,そこで得た知識を体系化して他の問題に役立てるのは難しいでしょう。

この勉強法はかなり人を選ぶと思います。たとえば,元文系の人が下手に私立医大の化学や生物の問題に手を出すと悲惨なことになりそうです。変に細かいことを聞かれたり,無駄に面倒な計算を強いられたりして,「これが解けなきゃならないんだ」なんて考えたりすると,その後の勉強の方向を誤ることになるかもしれません。

と,このように最初読んだときは否定的な感想をもったのですが,再読してみて「うまくいくケースもあるかな」と思いました。たとえば理数系が得意だった人が地方国立大の問題を解くケースです。解けなかったとしても,「この問題を解くにはアレとコレをやればいい」という指針を得たり,時間配分や難易度のイメージをつかんだりできるかもしれません。

また,センターの過去問ならかなり万人向けですね。特に理科。「自力で解くことにこだわらない。わからなかったらすぐ答えを見てもいいが,そのかわりに納得できるまで参考書で調べる」というのなら私も賛成です。実際,私大志望の人にもセンター理科の過去問を解いてもらっています。時間をかけずに気軽に取り組めて,変な問題がなく,しっかりした解答が安価で手に入るのがとてもいいです。

変にうまくやろうとしないで,普通のことをちょっとうまくやって,それを積み重ねていけばいいんじゃないかな。

偏差値40からの医学部再受験 実戦編 (YELL books)

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