再受験生を指導したときのこと(1)

医学部再受験生を担当したときのことを書きたいと思います。

これまでに私が担当した生徒さんは全員 30 代です。大人の指導は現役中高生とは勝手が違い,こちらも勉強になりました。また,「支援したい」という気持ちは塾をはじめるきっかけの一つになりました。

学力

まず気づいたのは,学力が非常に低いことです。これは生徒さんを馬鹿にしているわけではなく,率直に驚きました。

現役の中高生の場合,「○○が苦手」「最近勉強してない」などと言っても,最低限のレベルは保っているものです。毎日学校で授業をうけて,定期的にテスト勉強しているのはやはり強いです。

再受験生はそれがありません。大学卒業後 10 年もたてばごく基本的なことですら忘れてしまっていたり,そもそも勉強できない体(?)になっていたりします。

私が担当した人たちはみんな高学歴で,国立大学や早慶卒,修士号を持っている人も珍しくありませんでしたが,それでもかなり苦戦します。ましてや元文系の人が数IIIや理科を攻略するのは大変なようでした。

指導方針

指導においては合格最低点クリアを意識しました。

受験まで数ヶ月しかないので「どこが出ても解けるようにする」「念のためおさえておく」みたいな余裕のあるカリキュラムは組めません。とにかく受かることを意識し,出題傾向と合格ラインをもとに指導内容を決めました。

いろいろな大学について情報を集めまくったり,過去問を解きまくったりするのは新鮮で面白かったです。


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